これから企業が採用したい人材とは?(1) 英語力

ここ数年、人事部の新卒採用の手伝いをしています。
会社説明会やいわゆる二次面接、さらには内定式や入社後の新人研修でたくさんの新卒生とお話しをしてきました。
特に採用のためのマニュアルがあるわけではないのですが、私たちが内定を出す人の傾向はとても明確です。
英語力は必須、大切なのは英語体験
英語が読み書き出来て喋れる事は、もはや特別な能力ではなく、必須のスキルになりました。
TOEICで何点を取ったかは、実は参考程度にしか見ていません。
というのも、TOEICは試験対策をすればある程度いい点数が取れることを、企業側はわかっているからです。
私は、英語力については必ず「英語を使ってどんな体験をしましたか?」と質問するようにしています。
英語を使ったエピソードを聞くことで、
– どんな複雑なコミュニケーションにおいて英語を使ってきたのか
– 言語に関係なく、他者とどう関わろうとする人なのか
を見極め、英語を使って良好なコミュニケーションが出来る人なのかを見ています。
内定には2種類あって、他の内定候補者が出揃ってから社内で1週間程度検討してから出す普通の内定と、「即時内定」という、面接をした翌日に出す内定があります。
私が即時内定を出した方にはこんな方がいらっしゃいました。
大学2年から1年間休学して、途上国でボランティア活動をしてきました。
薬や物資の供給が滞る場面があり、近隣のボランティアキャンプに折衝に行きました。
薬を必要としている人に行き届くように、現地の人たちの口コミを利用して広く告知をしてもらいました。
休学したことで、年齢的に就職活動の時に不利になるかもと不安になったが、この経験は自分の一生の宝になったと思っています。
もちろんこれは、この方1人で成し遂げたわけではなく、他のボランティア仲間と協力して実現した事だと思います。
– 予期しない問題が発生した時に自ら行動した
– 活動をより効果的に運営するために、現地の人も巻き込んだ
– 自分に必要だと思える経験を、あえてリスクを取って実行した
こうした点を私は高く評価しました。
学生の皆さんは、これから進学先を選び、どんな仕事をしようかと考えていると思います。
単に学校で語学を学ぶだけでなく、その語学力をどう使ってどんな経験をするかを意識して行動しておくと、きっと就職活動に活かすことができますよ。
STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。
近々、体験会を開催予定です。
体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

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