ラズベリーパイとは

Raspberry Pi(通称ラズパイ)はイギリスのラズベリーパイ財団が開発、販売しているシングルボードコンピュータです。
ラズパイは、子供たちに安価にコンピュータを学ぶ機会を提供するために開発されたもので、クレジットカードサイズの小さな基板にコンピュータとして必要なものが全て搭載されています
イギリスは昔からコンピュータ教育に力を入れていて、1980年代に、国営放送のBBCがBBC Microというコンピュータを開発し、学校教育に利用されました。
BBC Micro (1981)
ラズパイはこのBBC Microの再来として、2012年に登場しました。
初期のラズパイはこんな感じでした。
Raspberry Pi 1 Model B (2012)
映像の出力端子がRCA(黄色)なのが時代を感じます。
その後、着実にバージョンアップを重ね、2019年2月の時点で世界で合計2500万台が販売されたそうです。
名前の由来
名前が果物のラズベリーなのは、昔のコンピュータには果物の名前が付くことが多かったからだそうです。
アップル社はかつてApple IIというコンピュータを発売していましたし、タンジェリン社やアプリコットなんていうコンピュータもあったそうです。
BBC Microを開発したAcorn社のエイコーンとはドングリのことですね。
昔のコンピュータはかわいい名前が多かったんですね。
また、パイはお菓子のパイではなく、プログラミング言語のPythonを表しているんだそうです。
日本セクレール®︎教育協会の初心者向けプログラミング無料体験講座(講座の様子はこちら)で使っているmicro:bitというシングルボードコンピュータも、イギリスのmicro:bit財団が開発、販売されています。
ラズパイは、いわばmicro:bitのお兄さん的な存在と言えるかもしれませんね。
では、現時点で、日本で買える最新のラズパイ、Raspberry Pi 3 Model B+がどんなものかを見てみましょう。
とにかく安い
輸入品なので、お店によって値段に多少違いがありますが、5,600円ぐらいです。
ハードディスク代わりのマイクロUSBとディスプレイ(または自宅のテレビ)とキーボードとマウスを繋げればパソコンの出来上がりです。
普通に使えるLinuxマシン
5600円だから、動きも遅くて使えないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
OSは無料でオープンソースのLinuxが使われています。
MacやWindowsと同様、マウスで操作するウィンドウがあって、使い勝手もあまり変わりません。
自由にハックできる
センサーやカメラを繋いで、自作プログラムから制御出来ますし、OSの中核となるカーネルを書き換えることも出来ます。
私はメディアプレイヤー用のOSをインストールして、Amazon Prime VideoやNetflixを視聴できるようにしました。
ちなみに、去年のラズパイ コンテストの優勝者の作品はこちらです。
なんだか動きがかわいいですね。
いかがでしたか?
5000円台でパソコンが買えて、自分の作りたいものが作れてしまうなんてすごい時代になりましたね。
次回はラズパイでメディアプレイヤーの作り方をご紹介します。

STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。

近々、体験会を開催予定です。

体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

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