女性がプログラミングに向いていないと思っているのは誰か?

「女性は生物学的にプログラミングに向いていないから男性と同様にIT業界で成功するのは難しい。」
一昨年、Googleの上級エンジニアがこんな発言をしたとしてクビになりました。
確かに現状、世界的にコンピュータ科学の学部で学ぶ女性は男性に比べて低いというデータが出ています。
1970年代から医学、法学、物理学を志す女性が右肩上がりに増加しているのに対し、コンピュータ科学(赤い線)は1984年をピークに減少しています。
一方、日本では2020年を皮切りに、小中高でプログラミング教育が必修化になります。
これは、近い将来、プログラミングのスキルや思考力を持った人材が圧倒的に不足すると予想されているからです。
こうした状況の中でも、本当に女性はプログラミングを学ぶ必要が無いのでしょうか?
私は多くの女性プログラマーと仕事をしてきましたが、きっちりと仕事をこなすだけでなく、想定を超える成果を出そうと努力する優秀な方ばかりでした。
女性がプログラミングに向いていないという事は決してありません。
女性がコンピュータ科学を志さない1つの大きな原因は保護者の思い込みであると考えられています。
もしかしたら、こんなイメージをお持ちではないでしょうか?
– IT業界はブラック
IT業界の人々はSNSを上手に使いこなすため、他の業界よりも悪いイメージが拡散しやすいです。
2018年にブラック企業大賞にノミネートされた9社のうちIT関連は電機会社1社のみでした。
– コンピュータは男の子のもの
これは、本当に単なる思い込みです。
世界最古のプログラマーはエイダ・ラブレスという女性でした。
– お嫁さんになって専業主婦になってほしい
とても古臭く、カビの生えた価値観です。
意識、無意識に関わらず、保護者の皆さんのこうした思い込みを元にした発言が、幼い頃からお子さんの価値観を形成し、人生の選択肢を狭めているのかもしれません。
新しい時代には新しい価値観を。
次の時代を生きる若者たちに、保護者として何をしてあげられるのか。
この機会にゆっくり考えてみてはいかがでしょう。

STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。

近々、体験会を開催予定です。

体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

Follow me on Twitter