平成に生まれたテクノロジーを振り返る(パソコン編)

今日は平成の最後の日ですね。
平成はまさに今の私たちの生活に繋がる数々のテクノロジーが生まれた時代でした。
今日はパソコンを中心に平成を振り返ってみましょう。
平成元年のパソコン
平成元年(1989)は、第二次マイコンブームと呼ばれる時期でした。
従来の8ビットCPUから16ビットCPUへと世代が変わり、シャープのX68000が発売されたのもこの頃でした。
モトローラ社のMC68000という16ビットCPUを搭載し、今では信じられないと思いますが、スクリーンはブラウン管でメモリが1MB、データの保存には5インチのフロッピーディスクを使っていました。
MS-DOSのような独自OSと、BASIC言語をC言語で拡張したX-BASICを使ってプログラミングをしていました。
当時、57万円の非常に高価なパソコンで、10代では手の出ない憧れのパソコンでした。
この時代のパソコンでのプログラミングは、主にBASIC、C、アセンブリ言語が使われていました。
1990年代
80年代のパソコンは、必要なプログラム(例えば文章作成ソフト)のフロッピーディスクを入れて、プログラムを読み込ませてから使うといった使い方がほとんどでした。
この90年代にハードディスクが一般的になり、パソコンの中に多くのソフトを保存できるようになりました。
これに合わせて、オペレーションシステム(OS)が普及してきました。
1995年のWindows 95の発売当日は秋葉原にものすごい行列ができました。
これにより、従来あったようなメーカー毎に特徴を持ったハードウェアや独自OSが姿を消し、ハードウェア自体は特徴が無くなり、OSはWindowsまたはMacOSに二分されるようになりました。
当時Windowsが動くパソコンはDOS/V機と呼ばれていました。
パソコン通販で目にするドスパラは、当時は「DOS/Vパラダイス」という名前でした。
パソコンを自作する人たちが増えたのもこの時期で、秋葉原には今よりも多くのPCパーツショップが立ち並んでいました。
90年代のプログラミング言語は、JavaRubyPythonといった、今でも広く利用されている言語が多く発表されました。
また、MicrosoftがMicrosoft Visual Basicを発表し、今でもExcel VBAとしてOffice製品の中で利用することができます。
さらに、1997年にJavascriptが登場し、Web技術の発展に貢献しました。
Webでの最大のニュースは1998年にGoogleが設立されたことでした。
当時のGoogleはこんな画面で、まだBETAと書かれていて、試用版だったことがわかります。
2000年代
2001年にWindows XPが発売になりました。
XPは、従来以上に軽快に動作し、会社でも家庭でも使える大変優秀なOSでした。
さらに、ATMにも搭載され、2014年にサポートが打ち切られた時にはちょっとした騒ぎになりました。
2000年代前半は、パソコンのCPUの周波数を高めて処理速度を上げていくことで、性能の向上をはかっていました。
周波数を高めていくと高温が発生し、消費電力も高いため、一般ユーザー向けの周波数の上限は3.8GHz程度となり、その代わり、Intel Core2プロセッサのような複数のコアを持つCPUが登場しました。
2000年代にも多くのプログラミング言語が登場しましたが、今現在も、90年代までに発表されたプログラミング言語に数多くのプログラマがいるため、なかなか普及していないのが現状です。
2009年にはGoogleがGo言語を発表しました。
当時のGoogleはこんな画面でした。
画像、マップ、Gmail等、今も使われている様々なサービスを提供していました。
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2010年から2019年
2009年にWindows 7がリリースされました。
今も会社のパソコンにはWindows 7が入っているよ、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このあたりから、OS自体の進化は緩やかになっていて、2015年にリリースされたWindows 10とは、体感的にあまり大きな差がありませんでした。
初期に普及したWindows 3.1(1990年リリース)から実に25年、OSは進化の到達点に至ったということなのでしょう。
CPUはコアを増加させることで処理能力を向上させ続け、現在一般に入手可能なCPU(Intel Corei9 9900K)では8コア、周波数も最大5GHzまで上げられるようになっています。
プログラミング言語の現状と今後については、こちらに詳しく書いています。
「プログラミング言語の中でどれがいいのか?」というより、皆さんが「何をしたいか」を考えて、それに合ったプログラミング言語を選んでいただければいいのではないでしょうか。
平成最後の日のGoogleトップ画面はこんな感じです。
デザインが洗練され、その国のイベントに合わせた画像が設置されるようになりました。
いかがだったでしょうか?
平成元年のパソコンから30年。
一部のマニアのものだったパソコンが、私達の日々の生活に欠かせないものに変わっていきました。
令和の時代、コンピュータやプログラミングの世界はどのように変わっていくのでしょうか。

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