[教員必見] 学校でのプログラミング教育は不要なのか。

2020年から小学校でプログラミング教育を行うことに対して様々な意見があります。

保護者の皆さんの中には、「プログラミングなど教えなくてもいい」という意見もあります。
今日は、これから始まるプログラミング教育に対するネガティブな意見の背景にあるものと、それにどう取り組むかについて考えてみます。
プログラミングが将来本当に役に立つのかわからない
プログラミングというのはとても専門性が高いと考えられています。
授業を受けた子供たち全員が将来プログラマーになるわけでもないのに、なぜ小学校でプログラミングを勉強する必要があるのか、と疑問を持たれている保護者の皆さんもいるのではないでしょうか。
プログラミングを学ぶことは、論理的な思考力と合理的な考え方を鍛える貴重な機会です。
プログラムは、自分がプログラミングしたアルゴリズム通りの動作をします。
逆に言うと、自分が考えたアルゴリズムが破綻していれば、想定しなかった動作が起きます。いわゆるバグというものです。
自分の想定した動きを考え、プログラミングして、その結果がどうなるかを検証する、想定通りでなかった時に何が悪かったのかを考察する、見つかった問題点を改善する。
プログラミングは、こうしたサイクルを僅かな時間のあいだに何度も繰り返し行うことが可能で、自然と論理的な思考を身につける格好の題材です。
実際にどのようなプログラミング教育が行われるのか懐疑的
私自身も危惧している問題です。
現場の先生方にお話しをお聞きすると、一部のプログラミング担当の先生が1人で研修会に行って、その知識を学校に持ち帰ってこられる事が多いようです。
研修会に出なかった多くの先生方は、「2020年から自分がプログラミングを活かした授業が出来るのか心配」と考えられているようです。
また、東京都教職員研修センター紀要 第18号児童の情報活用能力の育成 – 小学校段階におけるプログラミング教育の推進を通して -」という研究結果が公表されていて、都内の4校のプログラミング教育事例が示されています。
しかし、これら全ての事例でPCやタブレットといったデバイスを使っていませんでした
 
こうした学校側の準備不足を背景に、保護者の皆さんも本当に小学校でプログラミングを学べるのか疑問に思われているのだと思います。
海外で多くの実績のある教材を使う
micro:bitはイギリスのmicro:bit財団とBBCが2016年に開発したシングルボードコンピュータで、イギリスの11-12才の全ての子供たち100万人に無料で配布されました。
2017年の初年度の実績調査では、以下のような結果が示されています。
  • 85%の教師が、生徒にとってICT/コンピュータサイエンスがもっと楽しいものになったことに同意しています。
  • micro:bitを使用した教師の半分が、特にコンピュータ教育に対してあまり自信が無いと述べた教師は、教師としての自信が増したと感じています
micro:bitは、2018年10月の時点で50カ国200万台が教育の現場で活用されています。
海外の様子はこちらの記事に詳しく解説していますのでご参照ください。
2020年の小学校プログラミング教育必修化に向け、教師の皆様がより楽しく実践的な授業をできるように、日本セクレール®教育協会では先生のためのプログラミング講座を開講いたします。

 

本講座はmicro:bitを使った授業づくりをするための技術面だけではなく、先生方の意識や子供たちへどう印象づけるかについても学んでいただける講座です。

 

小学校の先生に限らず、ぜひご参加くださいませ。

 

STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。

近々、体験会を開催予定です。

体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

 

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