日本の子供たちのPC普及率

ついに今年の4月から日本でも小学校のプログラミング教育の義務化が始まりますね。

昨日、NewsWeek日本版を読んでいたら、ちょっとショッキングなデータが出ていました。

OECD(経済協力開発機構)の2018年の調査(PISA 2018)で、生徒の学習到達度調査の中に、「15歳生徒のノートパソコン使用率」という国別のデータがあります。
さて、ここで質問です。
ITが発達し、ノーベル賞の常連でもある日本は50ヵ国中何位ぐらいだと思いますか?
「トップ10に入るぐらい…?」
「OECDには途上国も含まれているし、半分よりは上ぐらいじゃないかな?」
ではデータを見てみましょう。
横軸が自宅にノートパソコンがあり使う生徒の割合、縦軸が学校にノートパソコンがあり使う生徒の割合です。
右上に行くほど自宅でも学校でもノートパソコンを使う生徒が多い国だと言えます。
このデータからわかることは、
日本は50ヵ国中最下位、ビリだということです
私たち日本人が、教育レベルで肩を並べている(と思っている)欧米の国々とどれだけかけ離れているかが、このデータからはっきりわかりますね。
この現状について、きっと様々な意見があると思います。
1. 「日本は少子化になってるから、以前より子供1人あたりに対する教育費は増えているはずなのに変だなぁ…」
では教育費についてもデータで見てみましょう。
引用元: 参議院調査室 経済のプリズム コラム No.16

赤線が家計の教育費です。

バブル崩壊以降、実はずっと右肩下がりなんです。
「少子化による1人あたりの教育支出の増加」というのはイメージでしかなく、実際のところ、日本人は子供たちへの投資を削ってきていることがわかります。
これについては所得の二極化が進んでいることも背景にあると思います。
「ノートパソコンパソコンなんて高すぎて子供のために買えないよ」という愚痴も聞きますが、その方はノートパソコンが20万円ぐらいするイメージを持っているのかもしれません。
今は4万円程度で子供の入門用に充分な性能を持ったPCを買うことができます。
2. 「ノートパソコンじゃなくて、タブレットを与えているからうちは大丈夫」
タブレットは、ネットを検索したり動画やゲームを楽しむだけであれば、パソコンと同等かそれ以上の便利さがあります。
しかし、社会に出て仕事の報告書を作りプレゼンテーションをし、会計を行う時に使うのはタブレットではなくPCです。
また、プログラミング教育の義務化がスタートしますが、本格的なプログラミングはPCでしかできません
3. 「うちの子にPCはまだ早いよ」
そんなことは決してありません。
子供たちのすごいところは、新しいツールに対する極めて高い適応能力です。
最初はわからなくても、自ら学び成長することができます。
もし、4万円弱するタブレットを買い与える予定があるなら、同じ予算でWindows10の載ったノートPCを買い与えてください。
「うちの子はプログラミングなんて向かないから…」と決めつけず、新しいことに挑戦するためのチャンスを与えてあげてください。

STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。

近々、体験会を開催予定です。

体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

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