アメリカの子供たちはなぜ夏にレモネードを売るのか?

アメリカのドラマやマンガで、子供たちが庭先にレモネードスタンドを作って売っているシーンがあると思います。
スヌーピーにもこんな場面があるようですね。
レモネードスタンドは、一見、夏休みの「おままごと」と感じられるかもしれません。
しかし、これが子供時代から起業家精神やビジネスセンスを磨くとても良い機会になっています。
日本セクレール®︎教育協会では、起業コンサルタントに敷居の高さを感じる方のために『超!初心者向け起業ガイダンス(女性限定)』を開催しています。
では、レモネードスタンドでどんなことを学ぶことが出来るのかを見てみましょう。
1. 販売価格をどう設定するかを考える
販売価格を考えるためには、自分が作ったレモネードの原価を知る必要があります。
「原価」というのはレモネードの材料費だけではありません。
レモネードを作るために自分が費やした時間、つまりは労働時間も原価になります。
次に経費です。
レモネードを作っている間に光熱費が発生しています。これは経費にあたりますので、これも販売価格に含めます。
最後に利益です。
レモネードを売上げた時にどれくらいの利益を目指すかを考え、販売価格を決めます。
利益は多ければ多いほどいいですが、ご近所の家のレモネードスタンドと競合しているわけですから、単に価格を吊り上げればいいわけではありません。
競争力のある価格でどうやって利益を最大化するかを子供ながらに考えます。
2. 販売方法を工夫する
レモネードスタンドにじっと座って待っていてもお客さんは買ってくれません。
ご近所の人に声をかける
これは、まさに人脈づくりです。
開店の前日までに、自分のお店がどんな特徴をもっているか、ご近所に宣伝して歩きます。
衛生的で綺麗なレモネードスタンドを作る
不衛生なレモネードスタンドから飲み物を買いたくはないですね。
また、ただテーブルを置いただけのお店も魅力がありません。
「ここで買いたい」と思える店舗作りをします。
レモネードに付加価値を与える
暑い夏の日です。
常温ではなく、氷で冷やしてあるレモネードはとても美味しそうですね。
もし、その上に家庭菜園で育てたミントの葉が乗っていたら、もっと魅力的ではないでしょうか。
こうして子供たちは、本当に様々な工夫、つまり販売戦略を編み出します。
3. 売り上げの集計と振り返り
「たくさん売れてよかったね〜」で終わりではありません。
売り上げの集計と利益の計算をします。
  •  どんな施策を取った時に売れたのか
  •  お客さんは何を判断材料に自分のお店から買ってくれたのか
  •  売れ残った場合、来年どんな工夫をしたらいいか
こうした振り返りをします。
私たちの会社でも、PDCAなんていう言葉で業務の計画、遂行、振り返り、改善をしていっていますね。
たかだか「夏にレモネードを家の前で売る」というだけのことでも、本当にたくさんの学びがあります。
アメリカの子供たちは、小さな頃からビジネスを立ち上げ、育て、改善していくという感覚を、遊びの中でごく自然に身につけているわけです。

STEAM Tokyoでは、学生のための次世代プログラミング教育を行っています。

近々、体験会を開催予定です。

体験会の詳細は追ってこのブログで告知させていただきます。

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