保護者の皆様へ

激変する仕事環境の中で活躍できる人に育てるために

コンピュータが職場や家庭に普及しはじめてから20年、私達がスマートフォンを使いはじめてから10年。
コンピュータもスマートフォンも私達の仕事や生活を大変便利にしてくれました。

次の10年はAIの時代になると言われています。
すでに私達の仕事や生活には、少しずつAIや機械学習が入ってきています。

例えばGoogleが開発したAlphaGoという囲碁のAIは、2015年に人間のプロ囲碁棋士をハンディキャップなしに破りました。
さらに2017年には、中国のトップ棋士に4勝1敗の成績で勝利しました。
こうした、ルールのあるゲームの世界では、もはや人間はAIに勝てないだろうと言われています。

ここ数年、RPA(ロボティック プロセス オートメーション)というツールが職場に取り入れられつつあります。
これは従来、人間がパソコンを使って行っていた繰り返し作業を覚えさせ、自動的に実行させるものです。

動画の例では、受け取ったメールから送信した企業名を見つけ出し、ネットを検索してその企業の本社所在地、URL、資本金などを調べ、Excelの顧客名簿に転記して更新したあと、業務終了報告まで送ってくれます。

こうした技術が数年の間に職場に普及してきます。

AIや機械学習のさらなる普及によって、私達がこれまで経験したことのないような便利な世界が訪れるでしょう。
しかしその一方で、AIによって数多くの職業が消え、またAIの指示のもとに働く人が登場すると予測されています。

これからの時代、文系理系を問わず、従来よりもコンピュータを深く理解し、ただパソコンが使えるのではなく、使いこなす力が求められます。

 

何十年経っても忘れない知識を今のうちに身につける

保護者の皆様の中には、学生時代こんなふうに感じられた方も多いのではないでしょうか。

特に中学、高校時代は受験を見据えた、「暗記に頼る学習法」が多かったと思います。

暗記は、記憶と学習の研究においては「意味記憶」に分類されていて、繰り返し同じ学習を続けないと、数年程度で忘れてしまう性質を持っています。
「公式を暗記して受験をパスしたけれど、忘れてしまった」というのは、学校で学んだことが意味記憶としてしか蓄えられなかったということでしょう。

しかし、学んだことを数十年先まで記憶する方法があります。
それは「体験」です。

これは「エピソード記憶」と呼ばれています。
自分の五感からの情報と体験とが結びつくことで、数十年単位で記憶が保持され続け、簡単に思い出すことができます。

STEAM Tokyoでは、単にパソコン上でプログラミングを学ぶのではなく、センサーやモータを駆使してモノ作りをする中でプログラミングのしっかりとした基礎を作り、さらに学校教育で習う内容とリンクさせて学習することで、「何十年経っても忘れない知識」を身につけていただけます。

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Circuit Playgroundには数々のセンサーが内蔵され、加速度、明るさ、温度などの様々な情報を処理できます。また、10個のRGB LEDを使ってリアルタイムに変化するカラフルなイルミネーションを簡単にプログラムすることができます。