VBAのスキルはロボット(RPA)時代を生き抜くカギになる。

以前、ロボットに仕事を奪われるというポストをしました。

今日は、これから仕事の現場に続々と入ってくるロボット(RPA(Robotic Process Automation))についてもう少し詳しく書いてみます。
先日、RPAの業者さんとお話しをしました。
デモをしていただいたり、こんな事出来ますか?あんな事は?と2時間ほど実際の業務の中でどう使えるかをディスカッションしたのですが、その話のなかでいくつか気付いた事がありました。
RPAは万能ではない
まぁ、そうですよね(汗)
RPAは、人間がPCの上で操作することを自動的にトレースして、同じことを繰り返しやってくれるツールです。
そして、主な対象となるのは、web関連業務システム、そしてExcelです。
例えば「業務システムからデータをExcel形式でダウンロードした後、Excelの上で関連データとのマッチングやデータ集計をして、その結果をメールで配信する」という業務を想定します。
実際に業者さんに作っていただいたんですが、データのダウンロードやメール配信は簡単に出来るんですが、どうもRPAでExcel内でマッチング処理やデータ集計を設定していくのが大変なようで、かなり苦戦していました。
RPAが普及してもVBAは廃れない
よく、RPAの登場でVBAは不要になるとおっしゃる方がいますが、むしろ、VBAのスキルはさらに必要とされると実感しました。
やはり適材適所で、RPAが得意なwebアプリや業務システムの操作と、VBAが得意なExcel内でのデータ操作や集計は上手く使い分ける必要がありますね。
一部のRPAでは、Excelの中のVBAを直接呼び出して実行させる事が出来ますので、ロボットによる処理の中にいくつかのVBAのプログラムを挟み込んでいくことで、RPAだけでは出来ない高度な自動化が実現できます。
VBAのスキルはRPAの設定に(かなり)役立つ
ロボットによる処理の手順はスクリプトと呼ばれるステップを連結していくことで設定されます。
実際のRPAのスクリプトの画面は、かなりVBAの編集画面を意識した作りになっていて、業者さんも「ちょっと似過ぎですよね」と苦笑していました。
VBAのプログラミングが出来る人なら、すんなりとRPAの設定も出来てしまいます。
RPAの圧倒的な効果
日本生命は、200個のロボットで年間7万時間の削減をしたそうです。
この時間数は、約35人分の仕事を200個のロボットが代わりに実施した計算になります。
仮にロボット1個の開発費を25万円としても、あっという間に元がとれてしまいます。
35人の社員がいきなりクビになったわけではないと思いますが、こうした動きは今後、様々な会社に広がってさらに加速していきます。
その中で、ロボットを作れる人たち」のニーズはさらに高まっていきます。

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