[学生必見] ベクトルや行列なんて、就職して何の役に立つの?

高校の授業で習う「ベクトル」や「行列」。

苦手なかたは、名前を聞いただけでちょっと嫌な気分になるかもしれませんね…。
こんなことを勉強して、社会に出て何の役に立つんだろう?
当時私も、そんなモヤモヤした気持ちで公式を丸暗記していました。
しかし、これからの社会ではものすごく重要な知識になります
ディープラーニング
最近、何かと人工知能(AI)が話題になりますね。
AIの要素技術の一つがディープラーニングです。
このディープラーニングを使うことで、Siriなどの音声認識や自動車の自動運転で使われる画像認識、自動翻訳などが可能になります。
ディープラーニングでは、プログラムの中に仮想的な神経回路を作って、大量の多次元の行列計算を行います。
高校の行列計算の授業の延長線上に、こうしたAI技術があるわけです。
ゲームやCGアニメ
皆さんの好きなゲームやCGアニメでは、例えばキャラクターが普通に床の上を歩いたりします。
足が床の面を突き抜けたりしないし、膝が逆方向に曲がったりもせずに、ちゃんと歩行しているのは、インバース キネマティクス(逆運動学)という計算をしているからです。
インバース キネマティクスを使うと、足の先端の運びを指定してあげるだけで、膝や股関節が適切な角度に曲がります。
これは、複数のベクトル計算をした結果として、膝の角度、股関節の角度が算出され、実現されています。
こんな身近なところにも、ベクトル計算が使われています。
でもさ、それって理系の人だけだよね…
そうでもありません。
政府は、3月29日に、将来のAI人材の不足の深刻化への対策として「文系、理系を問わず全大学生がAIの初級教育を受ける」よう、大学に要請するそうです。
(詳しくは後日ポストします。)
これから大学に進む皆さんは、「文系だから」、「専攻が違うから」関係ない、というわけにはいかないようです。

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