[保護者向け] 子供から「パソコンが欲しい」と言われた時に、すぐに買うべき3つの理由

1. 子供が将来就くであろう仕事と地続きのスキルを身につけられる

ご存じのようにパソコン(PC)は1990年代後半に急激に普及しました。これは、会社で業務に使用できるレベルの処理能力を持ったPCやソフトウェアの数々が発売されたこと、またWindows2000という使い勝手の良いOSが発売されたことが背景にあります。また、エンターテインメントやクリエイティブな分野でもPCを使った楽しみ方が広まったことも追い風になりました。

2023年現在、PCを使用するスキルはほとんどの業界で必須となっています。

子供が今の時点でWordやExcel、PowerPointなどを覚える必要は必ずしも無いかもしれません。しかし、キーボードのタイピング、マウスの操作といった基本的な入力方法を覚えたり、OSが表示してくるウィンドウやメッセージ、ボタンやアイコンの意味などを理解することで素早く、直観的にPCを操作できるようになります。

こうしたPCとのやり取りを直観的に行えるスキルは非常に重要で、学校の授業や社会に出た際に、PCを使ったことのない子と使った経験のある子で大きな差が出てきます。

「若者のPC離れ」などど言われたりしています。2019年の調査ではノートPCの保有率が20代男性で5割以上、20代女性で3割以上と言われています。

私の経験でも、ある新入社員は「私はPCを持っていなかったので、基本的なソフトウェアの使い方から勉強しています。同期のPCが得意な社員は先に仕事を任せられていて焦りを感じる。」といった声がありました。

2. PCは子供の幅広い創造性を刺激する最も身近な道具

「PCを使って何をしよう?」と考えたときに、パッと思いつかないぐらい様々な使い方、楽しみ方があります。

あるアンケートではインターネットの利用、動画・音楽の視聴、ネットショッピング、SNSの利用などが挙げられていますが、これらはスマホやタブレットでできてしまいますね。PCならではの楽しみ方は、よりクリエイティブなものだと思います。

  • プログラミング
  • イラスト・マンガ制作
  • 動画・画像・音楽の編集
  • ゲームの開発

楽しみながら創造性を鍛えるための身近なツールとしてPCが使われています。

小中学生にはマインクラフトが大人気ですね。

マインクラフトは一見ただのレトロなゲームのような見た目ですが、この世界の中でほかのプレイヤーと一緒に遊びまわったり、建築をしたりと非常に自由度が高い楽しみ方ができます。また、論理的な思考を身につけるのに適したゲームだと言われています。

イラストでPCを使うのはごく当たり前になってきましたね。

簡単に何度も描きなおせるので、イラストが上達するスピードが速くなります。また、違うパターンの彩色をいろいろと試すことができて、色彩感覚を鍛えることもできます。

引用:ギズモードジャパン

プログラミングをするにはPCを持っている必要があります。

現在、日本は深刻なIT人材不足と言われていて、経済産業省の発表によると、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足するといわれています。

しかし、これはこれから社会に出る子供たちにとってはある意味チャンスだと思います。
プログラミングをはじめとするITのスキルを磨いておくことで、社会に出たときに必要とされる人材になれるということです。

3. ネットの世界の危険性について親子で話すための機会を作れる

インターネットはとても便利で私たちの生活に欠かせないものになりました。一方で様々な危険もあります。

こうした危険について、PCやスマホなどの機器を持っていない子供に説明したとしても、「いまいちピンとこないな」と感じるかもしれませんね。

子供が「自分自身にも起こるかもしれない」と実感できるようになるのは、やはりこうした機器を持ってからになりますね。

「危険を避けるためにPCを持たせない」のではなく、早いうちから危険について親子で学ぶことで、子供にはしっかりした考え方を身につけさせることができます。

理屈はわかったけど…

値段が高いんじゃないの?

もちろん高性能なPCは20万円台のものもあります。
しかし、子供に初めて与えるPCとしては5万円台からの廉価なものがたくさん発売されています。

PCの選び方については、次回の記事でご紹介します。

PCを買ってあげてもすぐ飽きるんじゃないの?

お子さんが飽きるかどうかは何とも言えません。ただ、子供時代にPCを使った事がある子と全くない子では、後に高校の授業などでPCを使わなくてはいけない場面になった時の心理的なハードルが大きく異なります。

「PCなら以前触ったことがある」という経験をさせる事だけでも価値のある事だと思います。

ゲームばっかりしちゃうんじゃないの?

本ブログをお読みの保護者の皆さんは、「全てのゲームは教育上良くない」といった偏見の少ない方々と思います。
ゲームの中には、非常に高い作品性のあるものが多く存在していて、映画や文学と等しい芸術性を備えています。ただ、一部のゲームは単純でわかりやすく優劣をつけ、インスタントな成功体験を与えるものもあります。こうした単純なゲームは急激にのめり込む事があっても、飽きるのも早いです。
ぜひ、お子さんがゲームの中でどんな体験をしたか、どう感じたのかをよく聞いてみてください。

終わりに

お子さんから「パソコンが欲しい」と言われたら、「これは滅多にない貴重なチャンスだ」と思って下さい。「まだ早い」と一蹴するのではなく、どんな事がしたいのか、お子さんの夢を聞いてみてください。

Follow me on Twitter