説明
センサのエキスパートである Sensirion が開発した SGP30 マルチピクセルガスセンサは、I2C インターフェースを備え、完全に校正された出力信号を持ち、測定値の範囲内で 15% の典型的な精度を持つ、非常に精度の高い大気質センサです。SGP30は、複数の金属酸化物検出素子をワンチップに組み合わせ、より詳細な大気質信号を提供します。
SGP30は広範囲の揮発性有機化合物(VOC)とH2を検出できるガスセンサーで、室内空気質のモニタリングを目的としています。マイコンに接続すると、総揮発性有機化合物(TVOC)の測定値と、二酸化炭素濃度相当値(eCO2)の測定値をI2Cで返します。
SGP30には、「標準的な」ホットプレート型MOXセンサーと、プレートへの電力供給の制御、アナログ電圧の読み取り、ベースライン・キャリブレーションの追跡、TVOCとeCO2の値の計算、および読み取り用のI2Cインターフェースを提供する小型マイクロコントローラーが搭載されています。CCS811とは異なり、このセンサーはI2Cクロックの伸張を必要としません。
本製品は、eCO2(二酸化炭素濃度相当値)濃度を400~60,000ppmの範囲で、TVOC(総揮発性有機化合物)濃度を0~60,000ppbの範囲で測定します。
eCO2は水素濃度に基づいて計算されており、実験室で使用する「真の」CO2センサーではないことに注意してください。
とはいえ、一般的な環境センサーとしては、総揮発性有機化合物値と二酸化炭素濃度相当値の変動を手軽に見ることが可能です。
このセンサーのもう一つの優れた点は、精度を高めるために湿度補正を設定できることです。外部の湿度センサーが必要ですが、I2C経由でRH%がセンサーに書き込まれるので、TVOC/eCO2値をよりと正確に計算することができます。
このボードにはSTEMMA QTコネクタが実装済みで、はんだ付け無しにマイコンボードとI2C接続が可能です。さらに、STEMMA QTコネクタ搭載の他のさまざまなセンサーやアクセサリとチェーン接続することができます。
1.8Vの電圧レギュレータとレベルシフタが追加されているので、Raspberry PiやMetro M4、Arduino Unoなどの3.3Vまたは5Vシステムで使用することができます。
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