『鬼滅の刃』の大ヒットの理由は「現代の仕事観」にある

昨年後半からマンガ出版業界は『鬼滅の刃』人気で持ちきりです。
マンガのランキング上位はほとんどが鬼滅の刃で埋め尽くされていて、ONE PIECEを超える売上で、現在累計4000万部を突破したそうです。
では、ここまで大人気になった要因とはなんでしょうか?
「主人公たちの成長」
「強大な敵との闘い」
「ストレートな勧善懲悪」
これらの要因は他の人気マンガ作品にも、ある程度共通しています。
他の作品と比べて「鬼滅の刃」に特徴的なのは、主人公の持つ「高い共感力」です。
少しだけ、物語に触れてみましょう。
主人公の竈門 炭治郎(かまど たんじろう)は家族を鬼に惨殺されたことをきっかけに、鬼たちを倒すための組織に加わり、鬼退治の旅をスタートします。
旅の中で何体もの鬼と戦っていきます。
途中、鬼に恋人を殺され愕然とする被害者男性に対し、主人公はおくやみや無責任な励ましではなく、共感をもって接します。
敵である鬼にすら共感する
鬼との戦いの中では、かつて人間だったその鬼が、なぜ鬼に身を堕とさなければならなかったのかが描かれます。
ある絵師は自分の作品に対する理不尽な嘲笑に対する怒りから、ある体の弱い少年は生き続けたいという想いから鬼になることを選択します。
主人公は鬼を倒しながらも、敵である鬼に対しても、それぞれの鬼のそれぞれの事情に共感し、慈悲の心を向けます。
単純に「無条件に誰にでも優しい」人ではなく、相手の置かれた状況を理解しようとし、それに沿った行動を取る姿が読者から好まれているわけです。
現代のコミュニケーションや仕事観に疲れた人たちから求められる主人公像
2ちゃんねるのサービス開始は1999年、Twitterは2008年、Instagramは2010年。
SNSが普及し、コミュニケーションの距離をぐっと近づけてくれました。
しかし、一方、匿名SNSに時に見られる心ない言葉のやり取りやデマが人々の心の距離を遠ざけたように思います。
また、職場でも「自分の責任範囲だけを終わらせればいい」と考えたり、「隣で困っている人がいても自分の評価が上がらないから手を差し伸べない」といった場面をよく見かけるようになりました。
こうした働き方の問題は、実は20年ほど前から外資系企業の中で問題視されていました。
業務が細分化され、責任範囲が明確になるほど、同僚や他部署への共感が薄れる、いわゆる成果主義の弊害です。
この問題が、今、数多くの日本の職場に浸透してしまっています。
鬼滅の刃の共感力の高い主人公の姿は、こうした時代背景だからこそ、多くの人に受け入れられるのでしょう。
共感力」は日本セクレール®︎教育協会のブログで書かれているように…

相手の立場に立って、

相手の心に寄り添って考えることが

求められる

テクノロジーの発展し、様々な仕事を機械が肩代わりしだした今の社会だからこそ、人間としての力がより重要になってきているわけです。

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