ロボットに置き換えられ人たちは今後どう働くのか

単純な繰り返し作業を自動化するRPA(Robotic Process Automation)、いわゆるロボットの導入を進めている会社の経営サイドから社員に向けて発信されるメッセージには、よくこんなものがあります。
「弊社は社員数を減らしたくてロボットを導入するわけではありません。」
果たしてこれは真実なんでしょうか?
経営的には、仕事量とヘッドカウント(人数)の最適化を追求したい
企業経営の最大のテーマは長期的な利益の最大化です。
そのために、各部署のトータルの仕事量に対して「適切な」ヘッドカウント(人数)があてがわれているかを常に監視しています。
これは最小限の人数で利益を生み出すことを目指しているからです。
身近な例でも、経営サイドから各部署に向けて、こんなレポートが毎月送られてきます。
あなたの部署の理想的なヘッドカウントは20.6人だけど実際の社員数は23人います。
実際、経営サイドと話をすると「お前のところは3人ちょっとぐらい遊ばせてるんじゃないか?」「その人たちはあなたの部署には必要ないのでは?」というストレートな質問をされたりします。
当然、ロボットを導入すれば、理想的なヘッドカウントがグッと減少します。
その時、経営サイドから出てくる人員数に対するプレッシャーはさらに強くなるはずです。
既存の事務系業務の多くは再定義される
ロボットの導入で事務系の仕事が減ると言われています。
グレースさんが書かれている通り、事務系の仕事が全く無くなるという事は無いでしょう。
ある仕事がロボットに置き換えられた代わりに、人間のすべき新たな仕事が出てきます。
・ ロボットの設定をする仕事
「ロボットはコンピュータの上で動いているから、IT部門にやってもらえばいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
その業務の細かな手順を理解しているのは、その部署の人だけですので、自分たち自身でロボットの設定をする必要があります。
これには、ある程度のプログラミングの知識が必要になります。
そして、現在普及しようとしているロボットは、VBAのプログラミングスキルを活かせるようになっています。
・ 業務の更なる効率化や品質向上を目指す仕事
今の仕事のやり方が最適でこれ以上改善の余地が無いという事はありえません。
業務改善のアイデアを出して、それを実行できる人として活動していく事が求められてきます。
これには、1人の作業者としての視点ではなく、より高い視点とビジネスセンスが必要になってきます。
いかがでしたか?
「弊社は社員数を減らしたくてロボットを導入するわけではありません。」のうしろには、実は「ロボットに置き換えられた人には新たなスキルを身につけてもらって、別の仕事をしてもらいます。」というメッセージが隠されているのです。

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