AIよりも先に、ロボットに仕事を奪われる。
「いやいや、ロボットが人間の仕事を奪うなんてまだまだ未来の話でしょー?」
食品調理業は仕事の91パーセントを自動化出来る
マッキンゼー社の調査では、調理業の仕事の91%をロボット化出来るという結果が出ています。
実際、マサチューセッツ工科大の卒業生たちが、ロボットが調理した料理を出すレストランをオープンしました。
このロボットは注文から3分で料理を作ってお客さんに提供します。
こうしたロボットが高級レストランにまで入ってくるのはしばらく先でしょうが、ファストフードやコンビニのホットスナックなどにはすぐにでも使えそうです。
実際、昨年ローソンはロボットを使った無人コンビニのコンセプトを発表しています。
これからは、簡単な調理の仕事も人間に代わってロボットが活躍していくことでしょう。
事務職もロボットに仕事を奪われていく
ロボットは機械のボディを持ったものだけではありません。
事務の仕事ではRobotic Process Automation (RPA)というソフトウェアが話題になっています。
このソフト(ロボット)は、事務の定型的な仕事を自動で処理してくれます。
例えば、営業担当者が訪問して名刺交換をしたお客さんの会社名と名前をRPAにメールすると、webからその会社の社員数や資本金、業績や株価まで調べて、顧客としてのランク付けをし、さらには上司に業務終了報告のメールまで送ってくれます。
RPAによって、会社の中で定型的な仕事しかしない人は必要とされなくなってきます。
ロボットに仕事を奪われやすいのは20代前後で高いスキルを持たない人
ブルッキングス研究所の研究では、若年層で、高い専門的スキルを持たない人からロボットに置き換えられていくと報告されています。
今、学生の皆さんが社会に出る頃、この世界はどんなふうに変化しているでしょうか。
緩やかではあるけれども、確実に世界は変化し、より高いスキル、より専門的な技術を持った人が求められるようになっていきます。